産経新聞:【Re社会部】手を貸さない男たち
2008.6.4 00:39
先日の取材帰り、JR総武線のある駅で、ホームから改札へ階段を下りてきた若い女性が転ぶのを見かけました。
その脇を通り抜けて行く多くの男性はだれも声をかけません。自分が手を貸そうかと思ったところで、さっと救いの手を差し伸べたのは、若いOL風の女性でした。
幼少のころ、「男子なら、女の人とお年寄りには優しくしろ」と田舎の両親からしつけられました。そんな教えは、もはや過去の遺物になってしまったのでは、と感じさせる光景でした。
男も女もない、自分で勝手に転んだのだから自分で立ち上がるべき-「男女平等」の都会ではそれが常識なのでしょうか?
社会制度の上では、電車の「弱者保護」は徹底されています。
JR東日本では「シルバーシート」「優先席」を設けて、お年寄りに席を譲ることを奨励しています。それだけでなく、「女性専用車両」を設け、痴漢も、痴漢ではない男性も排除しています。女性専用車両は7月で、運行から丸7年になるそうです。
でも本来は、すべての席がシルバーシートであり、すべての車両が痴漢排除車両であるはずでしょう。制度に頼らねばたちゆかない-ということ自体がいかがなものかと感じるのですが、現代はもはや、そういう時代ではないということなのでしょうか。(蝉)
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