【神戸新聞:ボッコン対策、自転車サドルの盗難防止グッズ人気】
自転車のサドルのパイプ部分をミニバイクの鍵穴に差し込み、キーケースごと引き抜くオートバイ盗が相次ぎ、神戸市内の自転車店で「サドル盗」対策のグッズが売れている。この荒っぽい手口のオートバイ盗は「ボッコン」と呼ばれ、十年前から横行。同市内で今年一月、数個のサドルを持っていた中学生が窃盗未遂容疑で逮捕された。(飯田 憲、横田良平)
ボッコンは、ミニバイクなどの鍵穴に差し込んだサドルのパイプを左右に回し引き抜いた後、棒状のものを差し込んでエンジンをかける。全国二輪車安全普及協会(東京都)によると、慣れれば短時間で盗むことができるという。
神戸市垂水区では一月三十一日夜、駐輪場で自転車のサドルを手にした不審な人影を住民が発見。通報を受けた垂水署員が太さの違うサドルを数種類持った少年に職務質問したところ、バイクを盗もうとしたことを認めたため、窃盗未遂の現行犯で同区内、男子中学生(14)を逮捕した。
中学生は「ボッコンでバイクを盗めるか試したかった」と話したという。
ボッコンの横行に比例するように、同市長田区の自転車店ではサドルの盗難に遭った客からの相談が相次いだ。この店は五年前、サドルの金具と胴体にワイヤをつなぎ、固定する独自商品を考案。今は月七十個と販売当初の倍を売り上げる。その半数がサドルを盗まれたための購入という。
一方、バイクのメーカー側も盗難防止の改良を進めている。ヤマハ発動機(静岡県)は、駐車時に鍵穴自体を外から見えなくするシステムや、鍵穴をなくしID照合で本人を識別するキーなどを採用。ホンダ(東京都)も同様に、鍵穴をふさいでサドルの差し込みを防止している。
(2007/06/25)
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