【在日韓国人:入居差別の実態訴え 李さん講演--尼崎 /兵庫】
高齢者らが学ぶ夜間中学の尼崎市立成良中学琴城分校(同市南城内)で19日夜、入居差別訴訟を戦った在日韓国人3世の団体職員、李俊熙(イチュニ)さん(29)=尼崎市=が講演した。
李さんは、国籍を理由に賃貸住宅への入居を拒否されたとして、家主らを相手取り、損害賠償請求訴訟を起こした。神戸地裁尼崎支部は今年1月、「韓国籍であることを入居拒否の理由にしており差別にあたる」と認定し、家主に慰謝料などの支払いを命じた。大阪高裁は今月5日、李さんと家主側双方の控訴を棄却し、1審判決が確定した。
李さんは「国籍を理由に家を貸さないのは、おかしなことだと明らかにしたかった」と訴えを起こした理由を説明。「私も差別を受けたことがあるが、生きるのに精いっぱいで裁判などできなかった」と心情を語り出す在日コリアンの高齢者もいた。李さんは「自分の子どもたちに同じ思いをさせないように、社会を変えていかなくてはいけない」と訴えた。
同分校生徒の金文子(キムムンジャ)さん(66)は「勇気を出して裁判で戦ったのは、若いのに偉いと思う」と感心していた。【樋口岳大】
〔阪神版〕
毎日新聞 2006年10月21日
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