【民潭新聞:民団主導で中学生の人権学習実施】
生野で現場体験…在日の息吹知る
民団三重が仲介
【大阪】三重県津市西橋内中学校から2年生19人が8日、鶴橋朝鮮市場と桃谷のコリアタウンを訪れ、地域で生活している在日韓国人の息吹に触れた。毎年、同校に招かれ、人権学習を担当してきた民団三重県本部(殷鍾秀団長)が民団大阪府本部に仲介した。
初めての現場体験に、生徒たちは新鮮な感動を覚えていた。杉田彩香さんは「豚足なんてみたことない」とびっくり。古川恭子さんも「豚の顔」に「すごーい」と仰天していた。チマ・チョゴリ店では女子生徒から一斉に「着てみたーい」と声が上がった。
フィールドワークを終えた生徒たちは民団生野西支部を訪れ、鄭貴煥・民団大阪本部国際部長から在日の歴史について説明を受けた。鄭部長は「在日を含め、いろんな国籍の人たちがいることを認識し、自分らしく生きていける社会づくりができるようになってほしい」と呼びかけた。
(2005.11.16 民団新聞)
【民潭新聞:共生社会実現へ局長招き講演 高松市立玉藻中】
【香川】高松市立玉藻中学校(山下統校長、生徒数681人)は11日、3年生を対象にした今年度の人権総合学習の一環として、民団中央本部の哲恩宣伝局長を招き、「真の仲間になるために」と題した講演会を開いた。内山宗治教頭は「同和問題を中心に10余年間、人権尊重の心を育てる教育に取り組んできた。今回初めて在日の方の話を直接聞くことで、生徒らに差別のない社会をめざす契機にしたい」と学習目標を語った。
3年生は8日から10日まで韓国にホームステイした日本の高校生の体験作文やNHKビデオを通して、事前学習を積んだ上で講演に臨んだ。
局長は「みなさんと同じ世代の在日は、かつて指紋押捺を強制されていたが、日本人と連帯したさまざまな運動を通じて撤廃された」と語り、「国籍・民族などの違いを受け入れられる多文化共生社会実現のために、交流を続けよう」と呼びかけた。
生徒は講演後の感想文で「在日が差別をなくすために、ものすごい努力をしてきたことを知った。過去の歴史を知り、お互いの壁をなくしていく努力をしていきたい」「芸能人をはじめ思った以上に在日がいることに親近感を覚えた」「朝鮮人とは仲良くしたくないと思っていたが、たくさんの在日が日本に住むようになった原因が、昔の日本にあったことを知り、ショックだった。差別してきた自分が恥ずかしい」と率直に述べた。
(2005.11.16 民団新聞)
【民潭新聞:在日差別是正へ民団兵庫と準備 神戸市立飛松中】
【兵庫】神戸市立飛松中学校が10月末から11月初旬にかけて約1週間、3学年の全生徒を対象に「在日コリアンに対する差別」をテーマとした人権学習を行った。
きっかけとなったのは昨年、校内で表面化した生徒同士の差別発言だった。事態を重視した学校側は、民団兵庫県本部の協力のもと1年がかりでカリキュラム作成などの準備にあたってきた。今回の人権学習は「総合的な学習の時間」を充てた。
1日は各クラス担任が「日本と韓国・朝鮮の歴史について」を受け持った。あるクラスで先生が「日本は日・清、日・露戦争で勝ったけど、その戦争で勝ったために日本人は中国人や朝鮮人に優越感を持つようになったんだ。君らも他人に勝ったら、優越感をもってしまうだろう」と語りかけた。生徒たちは神妙に肯いていた。
(2005.11.16 民団新聞)
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