教員免許の更新制:中教審が案まとめる
中央教育審議会の作業部会は10月7日までに、教員免許の更新制について、更新期間は10年を基本にすることなどの案をまとめたということです。また、教員免許の更新について、最初の更新は5年程度にするのが望ましいという声もあったそうです。
教員免許の更新制導入については、当サイトとしては強く反対です。教員免許の更新制導入では、教員の質の向上やいわゆる不適格教員に対する対策にはなりません。むしろ普通の教員への管理統制を強めて教育活動を萎縮させるだけで、教育に悪影響を与えるおそれがきわめて高いとみられます。
いわゆる不適格教員については、どういう人物のどういう態度をもって不適格教員と判断するかという具体的な内容について、国民的合意ができているとは考えられません。
例えば、私のイメージでは「児童・生徒への『体罰』やいじめ・虐待などを常習的・意図的・長期的に繰り返し、問題を指摘されても改めない」といった人物が不適格教員だというイメージを持ちます。しかしそんな人物でも、一方では「厳しい指導をしている」「熱意がある」などとして支持するという人々もいます。大きな「体罰」事件が発生したとき、加害者を支持し免罪する世論が一定の力を持つということも、よくあることです。
このように、いわゆる不適格教員については、人によって具体的なイメージが大きく異なるのが現状ではないでしょうか。
また別の角度からみると、例えば東京都で「日の丸・君が代」や性教育の実践をめぐって大量の処分を出しているなどの現状があることを考えると、教員免許の更新制導入で「行政にとって気に入らない教員の排除」が容易になるのではないかとも考えられます。
教員免許の更新制では、教員の質の向上にはつながりません。教員の質を向上させ、また優秀な教員を確保するためには、教師が熱意を持って仕事に当たれるような学校の体制、適正な教員配置で教員の過重負担を減らしていけるような体制、同僚教員や保護者・地域住民の協力で教師も育てることのできるような体制、などをつくっていくことが、教育行政として強く求められることではないでしょうか。
(2005/10/07 21:38)
近現代を教えるのには思想性が問われるから。教職員組合はマルクス・レーニン主義の人が多いから、江戸時代で終わるようにしているのです。
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